牛乳には賞味期限や消費期限が設けられています。
「賞味期限が切れたらどうなるのか?」
「開封後はいつまで飲めるのか?」
などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、以下について詳しく解説していきます。
<本記事でわかること>
・賞味期限と消費期限の違い
・開封後や冷凍保存の牛乳はいつまで飲めるのか
・牛乳の正しい保存方法
・傷んだ牛乳を見分ける方法
・余った牛乳を消費するおすすめレシピ
本記事を参考に、牛乳の賞味期限について詳しく理解し、おいしく安全に牛乳を味わってくださいね。
牛乳の賞味期限と消費期限の違い
牛乳には、「賞味期限」が記載されているものと、「消費期限」が記載されているものがあります。
牛乳の賞味期限と消費期限の定義について詳しくみていきましょう。
賞味期限
食品衛生法では、
賞味期限は「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日(ただし、当該期限を越えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする)」
と定められています。
つまり、「牛乳をおいしく飲める期限」であり、「この期限を1日でも過ぎたらすぐに飲めなくなる」というわけではありません。
しかし、開封後の牛乳は品質が落ちやすいため、開封後2日間程度で飲み切ることをおすすめします。
消費期限
食品衛生法では、
消費期限は「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日」
と定められています。
未開封であっても、消費期限を過ぎた牛乳は安全性が保証されないため、飲まないようにしましょう。
牛乳の賞味期限はいつまで?
牛乳の賞味期限は、基本的には各メーカーの検査によって独自に決められています。
たとえば、よつ葉乳業が販売している「
特選よつ葉牛乳
」では、製造日を除く14日間を賞味期限と定めています。
賞味期限を過ぎるとすぐに飲めなくなるというわけではありませんが、開封後は賞味期限に関わらずできるだけ早く飲み切る必要があります。
では、開封後の牛乳はいつまで飲めるのでしょうか。
開封後の牛乳はいつまでに飲むべき?
開封済みの牛乳は、賞味期限や消費期限に関わらずできるだけ早く(2日間程度)飲み切りましょう。
なぜなら、開封した牛乳では、開封口から外部環境に触れ、品質が劣化しやすくなるためです。
開封後は見た目・味・匂いなどを確認し、少しでも異変を感じた場合は廃棄しましょう。
牛乳は冷凍保存できるの?
牛乳の保存期限を伸ばすために、「冷凍保存すればよいのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、牛乳の冷凍保存はおすすめしません。
牛乳を冷凍保存すると、脂肪分やたんぱく質が分離して固まり、解凍後に飲む際、ザラツキや水っぽさを感じることがあるためです。
牛乳をおいしく飲むためには、冷蔵庫で正しく保存し、賞味期限内に飲み切るのがおすすめです。
では、牛乳の正しい保存方法について詳しくみていきましょう。
牛乳の正しい保存方法
牛乳の正しい保存方法は、10℃以下での冷蔵保存です。
特に気温や湿度が高い夏場や梅雨の時期などは、普段よりもさらにカビや細菌などが繁殖しやすくなります。
冷蔵庫から出した牛乳はすぐに戻すなどし、温度の変化をなるべく抑えるようにしましょう。
牛乳は、未開封でも冷蔵保存が原則ですが、例外として常温保存が可能なロングライフ牛乳が挙げられます。
ロングライフ牛乳とは、未開封の状態で長期間※1常温で保存できるように衛生管理が工夫された牛乳であり、原材料は生乳100%で、通常の牛乳と同じです。
※1:よつ葉乳業では、よつ葉特選北海道牛乳[常温保存可能品]が、ロングライフ牛乳となります。オンラインショップでご購入の場合、お客様の手元に届いてから賞味期限まで50日以上の商品をお届けしています。
よつ葉特選北海道牛乳のほかに、苺・珈琲・紅茶といったロングライフ乳飲料もご用意しております。
長期保存できる牛乳・乳飲料をお探しの際は、よつ葉乳業オンラインショップにてぜひチェックしてみてください。
賞味期限が切れた未開封の牛乳は飲めるの?
未開封の状態で、冷蔵庫(10℃以下)で正しく保存されていた牛乳は、賞味期限が切れてもすぐに飲めなくなるわけではありません。
ただし、「賞味期限が切れた後○日は飲める」という保証はないため、賞味期限が切れたら基本的には飲まないようにしましょう。
また、牛乳を数時間常温で置いておいた場合、夏場に冷蔵庫の開閉が増えた場合などは、賞味期限・消費期限内でも「牛乳が傷んでいないか」ご自身で確認しましょう。
傷んでしまった牛乳を見分ける方法
牛乳は傷んだり腐ったりした場合に、いくつかの特徴があらわれます。
以下について少しでも異変を感じた場合は、飲まずに廃棄しましょう。
<牛乳の状態を見分けるポイント>
それぞれにおいて、傷んでしまった牛乳の見分け方を解説します。
見た目
牛乳を見て、以下のような特徴があれば傷んでいる可能性が高いため、飲まないようにしましょう。
<傷んでいる牛乳の特徴>
・とろみがある
・ヨーグルトのようにドロドロしている
・分離してツブツブの固形物が現れている
匂い
牛乳の匂いを嗅いでみて、普段と違う匂いがしないか確認しましょう。
冷蔵庫の中の他の食品の匂いが移っている可能性もありますが、おかしな匂いがした場合は飲まないようにしましょう。
味
牛乳を飲んだ際に酸味や苦味を感じたら、傷んでいる可能性が高いでしょう。
また、飲んだ際に普段と異なる口当たりを感じたときも注意が必要です。
それ以上の量は飲まないようにしましょう。
賞味期限が切れた牛乳は加熱すれば飲める?
「加熱すれば殺菌ができる」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、賞味期限が切れた場合は、加熱して飲めるようになるとは限りません。
牛乳を加熱した際、豆腐のようにモロモロに固まったり、分離して固形物が現れる場合は、牛乳が傷んでいる可能性が高いため、飲まないようにしましょう。
傷んだ牛乳の見分け方を解説してきましたが、最も牛乳を安全に、おいしく楽しめるのは、賞味期限が過ぎる前、開封後2日間程度です。
もし、賞味期限や消費期限前に牛乳を飲み切れない場合や、開封後2日間程度で飲み切れない場合は、料理に使うのがおすすめです。
賞味期限・消費期限までに飲み切れない牛乳は料理に使おう!
牛乳が余ってしまいそうな時は、料理に使うことをおすすめします。
料理に使えばそのまま飲むよりも多くの量を消費でき、牛乳の廃棄を防ぐことができます。
よつ葉乳業のレシピページ
では、牛乳を使ったおいしい料理のレシピをたくさんご紹介しています。
そのなかで、牛乳の消費におすすめのレシピを一部ご紹介します。
牛乳でつくる♪ 簡単カルボナーラ
<材料(2人分)>
特選よつ葉牛乳
:200ml
よつ葉バター 加塩
:10g
フェットチーネなど(なければ普通のパスタで代用可)200g
ベーコン:50g
にんにく:1片
薄力粉:小さじ1
卵:2個
塩:小さじ1/3
ブラックペッパー:少々
<作り方>
1.鍋に湯を沸かし、フェットチーネを通常より1分短めにゆでる。
2.ベーコンは1cm幅に切り、にんにくはみじん切りにする。卵は溶いておく。
3.フライパンにバターを入れて火にかけ、にんにく、ベーコンを炒め、香りが立ってきたら薄力粉をふり入れて混ぜる。
4.
「特選よつ葉牛乳
」を注いでひと煮立ちさせ、塩を加えて弱火にする。
5.ゆで上がったフェットチーネをざるにあけ、湯を切って④に入れ、軽く混ぜて火を止め、②の溶いた卵を加えてよく混ぜる。
6.⑤を器に盛り付け、ブラックペッパーをふる。
POINT!
フェットチーネがない場合は、普通のパスタでもおいしくつくれます♪溶いた卵は最後に火を止めて加えるのがポイント。火の通りすぎで食感が悪くなるのを防ぎます。卵を加えたらよく混ぜて、パスタにしっかりと絡めてください!
POINT!
卵のソースがパスタにとろりと絡む、なめらか食感のカルボナーラを、牛乳たっぷりでつくりました!生クリームやチーズがないときでも、「特選よつ葉牛乳 」の上質なコクで、すっきりとまろやかなカルボナーラが楽しめます♪
レシピページはこちら
牛乳でつくる♪ 簡単カルボナーラ
牛乳とじゃがいもで! 北海道♪ ミルクスープ
<材料(2〜3人分)>
特選よつ葉牛乳:400ml
じゃがいも:2個
塩:小さじ1/2
ホワイトペッパー:少々
ピンクペッパー、イタリアンパセリなど:お好み
<作り方>
1.じゃがいもは皮をむき、5mm幅の輪切りにする。
2.鍋に①とじゃがいもにかぶるくらいの水(分量外)、塩ひとつまみ(分量外)を入れて火にかけ、火が通るまで10分程煮る。
3.②の湯を捨て、じゃがいもが熱いうちにブレンダーやミキサーでしっかりとつぶす。
4.③に少しずつ「特選よつ葉牛乳」を入れてのばし、塩、ホワイトペッパーで味付けをする。
5.器に盛り、ピンクペッパーやイタリアンパセリなどを飾る。
POINT!
撹拌したじゃがいもに牛乳を加える際は、少しずつ加えてのばすようにしてください。牛乳がムラなくなじんで、クリーミーなスープに仕上がります♪飾りのピンクペッパーやパセリは、あればでOKです。手順5を温めれば温かいスープとしてもいただけます。
POINT!
ゆでたじゃがいもを丁寧に牛乳でのばして、なめらかなスープに仕立てました。北海道、十勝生まれの「特選よつ葉牛乳」が、じゃがいもにとろりとなじんで上品な味わいに♪素材の風味をそのままいただく、ナチュラルなスープです。
レシピページはこちら
牛乳とじゃがいもで! 北海道♪ ミルクスープ
牛乳を使ったレシピは、他にもたくさんありますので、ぜひご確認ください。
まとめ
牛乳の賞味期限について詳しく解説してきました。
賞味期限は「牛乳をおいしく飲める期限」であり、未開封の状態を想定して設定されています。
そのため、開封後の牛乳はできる限り早めに(2日間程度)飲み切りましょう。
牛乳が余ってしまいそうであれば、料理に使うのがおすすめです。
よつ葉乳業オンラインショップには、牛乳を使ったレシピをたくさん掲載しています。
ぜひ参考にしていただき、牛乳のおいしさや魅力をさまざまな角度から楽しんでみてくださいね。
[参考文献]
※1:よつ葉Q&A.消費期限と賞味期限の違いは何ですか?.https://www.yotsuba.co.jp/faq/faqlist/1060.html
※2:よつ葉Q&A.牛乳を開封した後、賞味期限まで飲めますか?.https://www.yotsuba.co.jp/faq/faqlist/1061.html
※3:“食品衛生法“.e-Gov法令検索.https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000233
※4:一般社団法人日本乳業協会.Q牛乳の賞味期限は、製造後何日とされているのですか?.https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_076_279/
※5:一般社団法人日本乳業協会.Q牛乳は冷凍保存してもよいのですか?.https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_036_276/
※6:よつ葉Q&A.牛乳は冷凍保存できるの?.https://www.yotsuba.co.jp/faq/faqlist/1069.html
※7:よつ葉お客様相談室だより.★温度管理にご注意ください★.https://www.yotsuba.co.jp/counseling/2330.html